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ネットで読んだある一文にひかれて藤田正著「沖縄は歌の島」-ウチナー音楽の500年-を図書館で借りてよみました。 
その一文を要約すると「沖縄の三線はギターのようなメロディーを奏でるのではなく、実は手拍子や太鼓・ドラムようなリズム楽器なのである」ということなのだそうだ。 
実はこの内容については通っている首里のY先生からも同じことを言われたことがあり、今回も本をよんであらためて先生に確認すると「古典音楽についてはその通り、リズム楽器としての性格が強い」とのことだそうだ。 
※先生の話しは、とくに舞踊曲などについて地謡などで大切な三線の役割についての説明ででた話でした。沖縄古典音楽の基本は2拍子であると話もそのときに聴きました。 
三線をひくうえで強弱のリズムの大切さを強く教えられました。 
本によると、三線が導入される以前、沖縄にはすでに高度に発達した手拍子、もしくは太鼓による唄による音楽文化があった。今にのこるオモロなどのようなものでしょうね。 
そこに中国からさまざまな楽器が伝来してきたが、結局広くとりいれられたのは三線だというのだ。 
そのさい三線の役目は手拍子・太鼓なのどのかわりにリズムを刻む道具として導入されたというのだ。 
なんかすごく納得しました。 
最近古典音楽をやっていると、沖縄音楽のなかにおける位置づけというか、過去からのつらなりについて良く考えます。 
この本は古典・民謡・ポップスの垣根をこえて、沖縄の音楽を広くとらえて、過去から検証してます。 
琉楽とはなかに、最近よくかんがえることの多い私にはすごく参考になった一冊でした。
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最近首里に用事ででかけるときにバスで通うことがおおくなったので、空き時間によめる本ということで、図書館からこの本を借りてきました。
「沖縄の歌三線 -その風土と心-」安里盛市 著 
内容は野村流古典音楽協会師範である筆者の沖縄古典の三線にたいする思いと、楽曲の解説です。
とくに参考になったのが「絃声一体」と「思い入」のところです。
三線を演奏するうえでの声と絃の調和というのがいかに大切か。これは三線演奏が演奏者と歌手をひとりでやるということの意味をあらためて考えさせられました。
その上での思い入りです。通常は民謡などで重要視されるところですが、やはり古典でもこの部分は大切です。
ただ古典の場合、民謡のように他者に聞かせることはもちろんですが、自己に対するといかけという要素も実に大きく、そのあたりが民謡との違いかもしれません。
本のなかで作者は遠い過去そして戦争中と戦後をとおして、混乱と荒廃と復興をとげる激動の沖縄を生き抜くために、いかに三線音楽が人々を支えたかということを強くかたっています。
沖縄と三線についてまた一つ改めて考えさせられる本でした。
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オリジナル三線の店 「天保三線店
 南島文化業書 「沖縄の古典芸能」 照屋寛善著

 沖縄にかえてきて、いろいろ沖縄の音楽を勉強したいとおもい、近くの図書館によってみて、郷土コーナーでたまたま手に取ったのが本書でした。
 内容は沖縄古典音楽について
 第一章 かじやでぃ風考
 第二章 組踊「萬歳敵討」考
 第三章 打組踊「しゆんだう」考
 第四章 琉歌と歌謡法
 第五章 十七八節考
などの章にわかれて著者の考えが述べられています。
 その述べられている内容をたどっていくとまるで推理小説を読んでいるようなスリリングな思いと、なぞが解かれたカタルシスを感じてしまいます。そんな思いをいだくのは、日々練習で古典曲を唄っている身にとって、本当にその意味を理解して唄っているかどうか、胸の中の常に感じている疑問に、すこしでも答えが見出せたと思うからでしょうか。
内容については、とくに第一・二・三章までのそれぞれの古典の曲の分析から、日本の古典文化、とりわけ能・猿楽・仏教などの影響の強さについてあらためて認識させられました。
 現代のようなマスコミやインターネットなど情報伝達手段がない時代に文化がどうつたわり、影響、継承されてきたのかと考えると一曲のなかにこめられた歴史に目もくらむような思いがします。
 第一章 かじやでぃ風考の「冠者の手風」の命名説や稲に対する思いの深さ。
 第三章 打組踊「しゆんだう」考の「醜女→別れた夫」を中心とした曲の理解やいままで見落とされがちだった囃子の重要性。
 第五章 十七八節考の仏教とのかかり。
などが今回とくに印象にのこりました。
 これらの説が正しいかどうか読んだ人判断によるでしょうが、沖縄の古典をやる者にとって一度は手にとって読んでみることをお勧めします。日ごろ曲解釈でいろいろ考えている人にとっては非常に刺激になると思います。
 あと私的には検証の意味も含めて、この本に取り上げられた過去の論説を探して読んでいくのも楽しい知の冒険の旅になりそうです。
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