2010年9月アーカイブ

25日の土曜日は朝から三線漬けでした。 

 午前中の10時から12時までは近くの公民館の三線サークルで2時間みっちり民謡と早弾きの練習です。 
渡りゾウ・瀧落としからはじまりレッドおじさん・湊くり節・仲作田節・揚作田節・伊集早作田節・ひやみかち節・鳩間節・まんぶり節・涙の那覇港・通い船・砂辺の浜・梅の香り・昔の若さ・祝い節・揃いど美さ・豊年音頭、いちゅび小・兄弟小・村お越し節・屋ケ名クワディサー・デンスナー節・嘉手久・唐船ドーイ・加奈よーです。20曲ぐらいをほとんど休憩無しで一気に弾ききります。 
もちろん参加してまだ4ヶ月程度なんで、弾くだけ精一杯で歌はうたえません。 
サークル活動なんで、正式に先生がいるわけではないですが、過酷さははんぱじゃないです。 
 少人数のサークルで若い人が少ないのに、オージーもオバーもなんでそんなにがんばるうまい! 
最後はつかれて眠たくなっちゃいました。 

 次は古典の練習です。いったん家にかえり昼食をとってから、工工四と道具をつんで、こんどは首里の山内先生のもとにバイクで向かいます。 
30分ほど秋空の気配が漂い始めた空気のなかをバイクで走るのは気持ち良いのですが、バイクがパワーのないタイプなので、最後の首里にあがる坂はほとんどエンスト寸前で青息吐息といった風情でつきます。 
2時半から4時半まで、かぎやで風と恩納節先生とともに演奏します。節いりや指使い、振いの基本をみっちりしぼられたあと、優秀賞の課題曲である作田節の唄もちとよばれる前奏部と曲本体の練習にはいります。 
午前中の早弾き練習のような体力勝負とちがう、精神力をギリギリと試されるような時間を2時間すごし、さいごに2揚げの干瀬節を3回うたい、練習が終了します。 

 最後に芸能祭の鑑賞です。すこしヘロヘロにながら、行くときにとまりそうに上がってきた坂を転げ落ちるように下って、那覇市民会館にむかいます。会館には午後5時すぎに到着しました。バイクをとめ、となりの与儀公園で自動販売機から水を買い、もってきたおにぎり2個を水とともに飲み下して、しばらく夕暮れにむかう、公園の平和な風景をボーっと眺めます。 
 これから観客の一人となる芸能祭の入場券は踊りをやっておらられるIさんからいただきました。 
 第9回芸能祭は琉球民謡音楽協会が主催するもので、今年ひらかれた「第9回民謡コンクール」の受賞者を中心にひらかれるもので、受賞者のお祝い・お披露目の催しということみたいです。 
6時まえに大ホールにはいり、芸能祭がひらかれるを待ちます。 
 やがて舞台の幕があき華やかに大人数による斉唱でイベントは始まります。
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プログラムの演奏曲は以下のとおり。 
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舞踊 鷲ぬ鳥節・中作田節 
斉唱 安波節・豊節 
合唱 つぃんだら節・かたみ節 
合唱 ちんたくじゅうしいー・イービン小 
独唱 なりやまあやぐ・安里屋 
舞踊 浜千鳥 
独唱 仲筋ぬヌベーマー・比翼節 
独唱 夏花・崎山節 
合唱 豊年の唄・古見ぬ主 
舞踊 大浦越路節 
器楽合奏 恋ぬ花・渡りぞう・瀧落とし・鳩間節 
舞踊 日傘・安里屋 
合唱 女性/親心・男性/放蕩口説 
合唱 あがろうざ節・コイナゆんた 
独唱 白鳥節・下千鳥節 
舞踊 獅子舞 
独唱 恨みの唄・月ぬ真昼間節 
独唱 永良部千鳥・小浜節  ---唄 山川まゆみ・大工哲弘 
フィナーレ・だんじゅかりゆし 
******************************** 
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民謡の大きな発表会ははじめての体験でしたが、さすが優秀賞・最高賞さらに今年から新設されたグランプリなどの受賞者の歌声はすばらしいものでした。 
はじめて聴く曲もおおく、とくに本島いがいで八重山や宮古の曲や舞踊がかなり入っていて、人気を実感しました。 
気がついたのは受賞者の幅のひろさ、高校からかなりのご年配まで年齢もはなれていれば、本土からの応募者の方も多いのにびっくりました。本土のでの人気の高さを伺えます。 
最後に山川まゆみ・大工哲弘のプロの歌声が、これまたすばらしく、特に大工哲弘のときには劇場内から口笛や掛け声がいっぱいかかってうるさいぐらいでした。 
はじめての体験でしたが、民謡もさすがにこのクラスになると本当にすごいと実感しました。 
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しかし本当に三線漬けの一日でした。ちょっと疲れたけど、まあ充実した一日でした。
24日金曜日に行われた首里古典ライブ空間てんてんの音楽ライブ公演の鑑賞報告です。 
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いつものように7時ぐらいにユイレールの儀保駅につくと、外が真っ暗です。 
ちょっと前ならまだ明るかったのに。 
秋の訪れをかんじさせる夕暮れのなか、ライブ空間てんてんにむかいます。 
本日は第105回目金曜古典音楽ライブになります。 
今の節情「~竹茂トゥントゥンテン~」と題して演奏は琉球古典音楽野村流松村統絃会の宮城竹茂師範とお弟子さんです。 
当日演奏した曲目は以下のとおり。 

**** 古典音楽 *** 
1.中村渠節 
2.赤田風節 
3.秘伝仲風 
4.述懐節 
****** 創作 ****** 
5.遊び声 
6.ユラティ節 
7.夜半の月 
8.踊り口説 
9.獅子の祝 
10.福徳節 
11.浜の恵 
12.我した海人 
13茅ぶち豆腐 
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お弟子さんの胡弓の音色と宮城師範の落ち着いた張りと深みのある声が会場にひびきます。 
古典の中村渠節がまるで別のうたように叙情ゆたかに聞こえます。 
この人がうたうと、古典に色艶がでます。まあ好き嫌いはあるんでしょうけど、私は好きになりました。 
あとでCD「竹茂のトゥトゥンテン」を買いました。製作されのが1999年8月ですから、ほぼ11年前の作品です。 
それだけの月日がたつのにCDの声とあまりかわらないように聞こえるのは日ごろの修練なんでしょうか。 
創作は古典とは一転して速いテンポの勢いのある曲がおおかったです。 
聴いていて、少し心がうきうきするような曲がおおかったです。 
観客はダンディな竹茂先生のファンなのか。やはり女性がおおかっです。 
あとで懇親会で本土からのファンの花束も贈呈されていました。 
女性ファンがおおいようです。 
懇親会でも気軽に話をさていただき、いろいろ勉強になることもありました。 

今部屋で買ったCDを聴いていますが、やはり声がいいです。
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玉栄さんとは違う、やはり男性の張りの声、やはり美声という奴なんでしょうね。 
うっとりです。 
今回の演奏で三線と胡弓の取り合わせも良い物だと感じました。一つ発見です。

次回のてんてんライブは「湛水流と野村流の比較②」として暁節を中心に比較演奏がおこなわれるようです。
涼風世節などのしらない曲もあるので、ちょっと楽しみです。お時間のある方は是非どうぞ。
詳しくは以下のHPにアクセスしてみてください。

ライブ空間「てんてん」HP 
http://www.fs-hanae.com/tenten.htm 
ライブ空間「てんてん」ブログ 
http://tententen.ti-da.net/

 21日の夜7時に、いつも週末に通っているライブ空間てんてんに足を運びました。
 目的はいつものライブ鑑賞ではなく、「山内盛彬古謡研究会」発足総会に参加するためです。
山内盛彬の研究者である高江洲義寛氏を中心に、古謡としての琉球王朝のオモロや沖縄のわらべうた、そして湛水流について研究する会です。
 この夜は会の発足式です。私はオモロなどの琉球王朝の古謡が琉球古典音楽にどのような影響があたえているのか、また湛水流の背景などが知りたかったので参加することにしたのですが、ひょなことになりゆきで事務局に名前がのることになってしまい、ちょっと責任を感じての参加でした。
 当日は立ち上げ総会ということもあり、高江洲氏の山内盛彬古謡研究会の説明や芸大の三島わかなさんの山内盛彬の戦前期の音楽活動について、さらには山内秀行・上條三枝子氏による湛水流の演奏会などがありました。
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会場には会に参加しようするさまざまな方が多数参加していました。
現在までにオモロを研究・実践している方はもちろん、わらべうたや古典音楽の演奏家などそれなりに実績を積み上げて気きた人ばかりで、少々圧倒されます。
 まあ会の大きな目的のひとつには山内盛彬の業績をひきついで、若い世代に伝えるというのがあるらしいので、もっと若い方の参加がのぞまれるのですが、あまり世間的には大きく評価されていないのでまあ最初は仕方がないのでしょう。
 実際は知ればしるほどすごい人なんですけどね。いつか再評価されるはずです。
 後半の懇親会では、それぞれ自己紹介をします。
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その中でちょっとびっくりしたのが、TYさん、知る人ぞしる若手の民謡?ポップス?歌手のホープです。CDも本もだされていますが、何ゆえとおもいましたが、そういえばCDでわらべうたをプロデュースしたのを出していたのを思い出しました。
その関係かもしれません。
その場の話でてんてんでライブするような話がでていました。だとすれば楽しみです。
 いろいろまだ未知数の会ですが、多分自分の三線修行に役立つと信じてちょっとがんばってみようかと思っています。

 今日は一年に一回の地元宇栄原の敬老会です。 
 うちの母ももう数年まえに80を過ぎて、ここのところ毎年自治会館でひらかれる会に参加しています。 
例年なら嫁さんが付き添いでいくのですが、今年は用事で私がつれて行くことになりました。 
正直ご老人ばかりの会で若い(といっても私も52ですが)私がいっても、面白くないのではないかとかんがえていました。 
午後2時になって会場の自治会館に母の手をひいてたどりつきます。 
この時点で7割がた会場は埋まっていました。ウチナータイムはご老人にかぎってはとくに無いようです。みなさんお元気。 
母のとなりに付き添いとして私もすわりますが、まわりは母の知り合いばかり、つまりかつての淑女の方々ばかりで、やはりみなさんやかましいです。 
飲み物やちょっとしたオードブルをつまみながら、有力者のあいさつなど、予想通りの退屈な会の進行に、まあこんなものだとあきらめながらお付き合いします。 
 しかし会も最後のほうになり、余興となると俄然舞台がおもしろくなります。 
沖縄民謡、琉舞のオンパレードです。 
かぎやで風からはじまり、獅子の舞や貫花、日傘、鳩間節などなど、地謡こそ機械でしたが、踊りはなかなかどうしてりっばなものでした。 
 びっくりしたのは日頃このような場ではおとなくしている母が、ニコニコ笑いながら若い頃踊りの舞台にたつ機会があったが、どうしてもうまくいかずに、地謡の三線のおじー達からしかられて泣いてしまったとの話をするのです。 
その皺に埋もれた母の表情には、かつての乙女のかすかな痕跡さえみせていました。
まわりのオバーたちからも踊りや寸劇のたびに、手拍子とともに唄やせりふを正確に唱和しています。 
なんかちょっと感動してしまいます。 
 宇栄原は南部にあって、2次大戦では激戦地でした。 
いまでもこの年代のオジー・オバーからは、かならず家族の中でだれそれが戦争でなくなったと普通に聴けます。 
そのうえ戦後のなにもなかった時期から、今日まで激動の時間を生きてきた人たちです。 
舞台のうえで繰り広げられる琉舞に、オジーオバーたちは自らの青春時代を重ねているとかんがえると、琉楽のもつ力にちょっと感動しました。 
 いつか機械ではない、本物の音を聞かせてあげたい。それもできれば自分の声と三線でオジーオバーたちに琉楽を聞かせてあげたいと、今日は小さく誓いました。
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 9月17日に開催された第104回 ライブ空間てんてん 金曜古典ライブの報告です。 
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開設2周年記念ライブと銘打たれた今回は「今なぜわらべうたか」と銘打ち、高江洲義寛氏による講義と実演というめずらしいライブとなりました。 
前半1時間ほどは氏がなぜわらべうたにこだわるのか、そのことについての説明です。 
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  わらべうたと童謡の違い。 
  わらべうたに地域の文化を支えるパワーがどれだけ秘められているのか。 
  わらべうたと琉楽との深いつながり。 
などなどこれから氏がてんてんを舞台に深く掘り下げていくであろうテーマの今回顔見世のような講義でした。 
聴いているうちに、なぜこれだけ氏がわらべうたにこだわるのか、実に納得です。 
ライブの後半は観客が実際に実演者になり、氏も一緒になって子供のように遊びます。 
 そうわらべうたの定義は二つ 
ひとつは作者がほんどの場合不詳であり、子供たちがつくり、子供たちに永きわたりつたえられた唄であるということ。 
もうひとつ実際にこどもたちが身体をつかって遊ぶことができるものだということです。 
たくさんあるわらびうたのなかから 
  「みーみんめー」 
  「いっちく たっちく」 
などいくかの代表的なうたを観客全員で身体つかってあそびます。 
みんな良い大人が、このときばかり子供にもどって大はしゃぎです。 
残念なことに私はカメラマンでビデオをまわしていたので、参加できませんでした。 
しかしみんなの楽しさはビンビンひびきました。 

 ライブもおわりいつもの懇親会は身体つかったあとだからでしょうか。 
ほんとうにみんなうちとけた感じでワイワイとすごします。 
実は本日は観客には前回公演していただいたピアノの玉栄政昭氏や、今回初めてのサルサバンドのボーカルのMiKiさんなどいつもながら濃いメンバーが多かったです。 
あつまったメンバーから実に貴重な話が一杯きけて、すばらしい一夜をすごすことができました。 
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 次回105回のてんてんは「今の節情~竹茂トゥントゥンテン~」と題して野村流松村統絃会師範の宮城竹茂氏によるライブです。 
ちょっとお題を見ただけでもめずらしい曲がならびます。 
  遊び声・こてい節 
  夜半の月・踊り口節 
  獅子の祝い・福徳節 
などなど、そのなかでもめずらしいのは統絃会にだけつたわる「秘伝仲風」でしょう。 
かなりめずらしい曲なので、期待大です。 
お近くによれる方は是非どうぞ。 

ライブ空間「てんてん」HP 
http://www.fs-hanae.com/tenten.htm 
ライブ空間「てんてん」ブログ 
http://tententen.ti-da.net/
 9月10日、先週の金曜日になりますが恒例のライブ空間てんてんの金曜古典ライブを観劇しました。 
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その報告です。 
 この日は明日には帰るKiyoZさんの2回目のライブ観劇でもあります。 

第103回 ライブ空間てんてん 金曜古典ライブ「湛水流と野村流の比較①」の内容は 
   演奏 歌・三線 山内秀吉 
      歌・箏  上條三枝子 

   1.かぎやで風節 
   2.仲間節・仲村渠節・赤田風節 
   3.ぢゃんな節の野村と湛水の比較。 
   4.赤田花風 元赤田花風節 
   5.茶沸かし節 
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 会場は先週までに比べれば少し人数がすくなかったですが、それでも10人近くの観客があつまり、なかなかの熱気です。 
1.のかぎやで風のところでは、山内先生よる演奏理論などの詳しい話や、各歌の前にはさまざまな話があって、やはり山内先生らしいライブでした。 
 ただ聴くだけではない、頭でも考えさせられる、毎回発見がある、いろいろためになるライブです。 
 こんなライブをはや100回以上もつづけている山内・上條両先生には頭がさがります。 
 懇親会では、やはりライブの内容にもよるのか、琉楽についてのディープな話題などがあり実に興味深い席になりました。これで2000円はほんとうに安いです。 
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 次回9月17日、本日の104回のライブ空間てんてん金曜古典音楽ライブ は「今なぜわらべうたか」と題して高江州義寛氏の公演があります。 これもまた聴いて、新しい知の探検の楽しいライブになりそうです。 

ライブ空間「てんてん」HP 
http://www.fs-hanae.com/tenten.htm 
 9月5日なりますが、通っている三線教室の先生から券をいただきましたので、第12回尚志会藝能祭を観劇しに那覇市市民会館にでかけました。 
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 来沖中で我が家に逗留中のKiyoZさんも一緒です。 
 奥さんに車で市民会館の近くまでおくってもらいます。当日は雨で、バスやゆいレールで行こうとすると市民会館は微妙に遠くてこまります。 
 それでも開館時間までにまにあって会場の大ホールにはいると、一杯でした。 
この会は八重山出身の方々の力でひらかれているので、会場はそれらと関係のある方ばかりだと思われます。 
券を下さった先生の話によると、かって八重山の高校を甲子園に出場させようと芸能大会をひらいたとか。 
甲子園出場と芸能大会がどうむすびつくのかわかりませんが、まあそこが沖縄らしいといえばそうなのかもしれません。 

プログラムは 
  第一部と第二部にわかれていて、一部は八重山古典芸能やコーラス、トランペット独奏などがあり、2部はプロの若手アーチストの歌・演奏のようです。 
一部幕開けの古典芸能はやはりすばらしかったです。 

      1.斉唱・舞踊 「赤馬節」「鷲ぬ鳥節」 
      2.舞踊 「高那節」 
      3.舞踊 「真栄里節」「矼ゆば節」 
      4.独唱 「ちぅんだら節」「とぅばらーま節」 
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 以下コーラスやトランペット独奏がつづきますが、時間がなく途中から帰りました。 それにしても「赤馬節」や「真栄里節」の踊りと衣装の美しさなどが印象にのこりました。 あと地謡の若さとしっかりした演奏に感心しました。 
全体にやはり八重山古典音楽の音楽として完成度の高さに感心させられました。
 ちょっと前になりますが9月3日のライブ空間てんてんの金曜古典ライブ「玉栄政昭 ピアノで奏でる沖縄メロディー」を鑑賞しにいったので、その報告です。

 当日は神奈川から来沖したKasyさんを空港から拉ってそのまま首里ライブ空間てんてんの会場に同行しました。
さらにこの日は儀保駅で同じく神奈川から来沖中の飲み友達のS氏と連れの女性の総勢3人で会場に向かいます。
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会場につくと玉栄ファンの方が多いのか、いつもより女性の方がおおいようでした。それでも総勢十数人ですが、それでさほど大きくないライブ会場ではほぼ満員です。
 2階のライブ会場には、いつもの箏と三線のための空間に、アップライトピアノが置いてありました。
誰かがいつのまに入れたやらとつぶやいていましたが、ピアノは以前からそこにあるように会場にぴったりでした。
玉栄政昭さんのピアノの弾き語り演奏ライブ内容は以下のとおり。

 ライブ空間てんてん金曜古典音楽ライブ102回「玉栄政昭 ピアノで奏でる沖縄メロディー」
  ピアノ演奏・歌 
  
  1.やっちゃー小
  2.新里前とよー
  3.物知り節
  4.夜雨節
  5.安波節
  6.マミドーマ
  7.安里屋節
  8.伊集の花の咲く頃
  9.海の端のおじー
  10.おかみさん一問一答
  11.湊
  12.多良間島
  13.十九の春
  14.かにがゆしんばる
  15.スンガー節
  16.多良間ションガネー
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 正直にいって沖縄民謡をピアノや西洋楽器をバックにつかって演奏するのは過去にきいたことはありますが、まあこんなものもありかなってぐらいにしか思っていませんでした。
しかし玉栄さんのピアノ弾き語り演奏は、まったくの別物でした。
情感のあるピアノ演奏はもちろん良いのですが、とくかく声がいい、透明感があり、男性的でありながら優しい。
こればかりは演奏を聴かないとたとえようがないですが、とにかく一度聞くとなかなか忘れられません。

 曲でとく気になったのは
「安波節」演奏に新たに解釈で付け加えたというメロディ、日ごろ唄いなれているこの歌にこんな解釈があったのかと新鮮な気持ちになりました。
「湊」曲そのものは情感たっぷりに湊の情景をうたっていて良いのですが、演奏者本人も会場で語っているように台詞が途中で入ってそれが・・・。まあ実際に聞いてみれば思わずニヤリです。
「十九の春」えーっと、これがまたなんと言ったら良いのでしょうか。
「先生本当に、これ演奏会でしかやらないのですか?・・・ああそうですか。いろいろ差しさわりがある・・・いや実にもったいない、これは絶対に名曲んっ迷曲です。ぜひ世にだしたいのですが・・・・ああっやっぱり駄目ですか。いや実におしい」
というわけで、この迷曲?を聞きになりたい方はぜひ玉栄さんの演奏会に足を運んでください。聞けるかどうかはわかりませが、もし聞けたら・・・楽しさは絶対保障します。

 以上砕けた曲を紹介しましたが、むしろ大半の曲は聴いていて心の落ち着く、染み入るような曲想が多かったです。
演奏会の間でも垣間見えた玉栄さんの気取らない人柄は、演奏会のあとの懇親会で、そのままでした。
 懇親会ではお知り合いの笛の名手の方も来ていて、即興で一曲聞かせていただきました。これもまたすばらしかったです。そのうちライブ空間てんてんに出演されるかもとのことでした。楽しみです。
一晩、琉楽のあたらしい一面を見たようで感動の一夜でした。

 帰りに会場においてあった玉栄さんのCDを買いました。

  「唄・ピアノ」 玉栄政昭
  1.月の美しゃ
  2.小浜節
  3.つんだら節
  4.安里屋節
  5.与那国ションガネー
  6.まみとーま
  7.永良部の子守歌
  8.夜雨節
  9.かいされー
  10.けーひっとウり節
  11.伊佐ヘイヨー 
    ~でんさー節
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 聞くたびに演奏会場の玉栄さんの声とピアノが思い出され、心に響きます。

うーん、それにしても疑問というかなんというか、会場においてあったこのCDと同じところにあった「かまぼこが売れますように」 と「カマド体操」のあの派手な装丁のCDはやっぱり玉栄さん?

 今日になりますが、次回9月17日は104回のライブ空間てんてん金曜古典音楽ライブ
「今なぜわらべうたか」と題して高江州義寛氏の公演があります。
これもまた楽しみです。

ライブ空間「てんてん」HP
http://www.fs-hanae.com/tenten.htm 

追伸 Kさん、玉栄さんにきいたところ、ピアノの楽譜はでていないそうです。残念。

にねふぁぶし/Lucy

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29日の宇栄原アシビに母をつれて受付にいく。 
まだ明るい午後5時である。 
パンフレットと扇をうけとり、ふと横をみると出演者のCDが置いてある。 
「にぬふぁぶし」/Lucy 
ワンや部落の歌姫、長嶺ルーシーのCDだった。 
CDに気を取られていたが、顔を上げて、よくみると売っているのは本人だった。おもわず「ルーシーさん」と声がでてしまった。 
彼女はにっこりほほえんで、購入したCDにサインをしてくれた。 
ちょっと感激。 
この人のトゥバラーマーを宇栄原の自治会館で開かれた新年会で偶然きいて、あまりの美しさに涙がでたことがある。 
その印象があまりにつよくて、いつも気にしていた人だった。 
やがてルーシーが同じ宇栄原部落にすんでいて、しかも同じ野村流音楽協会の所属だとうことがわかり、ますます親近感をもった。 
さらにわかってくると、この人は初めから地元の人ではなく、遠く南米ペールの何世かだということを知った。そのことがわかってある意味本当におどろいた。 
あの美しい歌をこの人がうたっているのだ。 
持っている天性の才能がうたわせているのだろう。もちろんそれもある。しかしルーシーが野村流の新人・優秀・最優秀、そして今年は師範の免許をとったことを知った。 
それ以外にも民謡でも数々の賞をとつていることも。同じ野村流古典をやるものとして、ただの天性だけで、師範の免許がとれるはすがないことは良くわかる。 
年月をかけ修練を重ねて、ようやくとれるものだ。とくの彼女の場合もともと沖縄方言どころか、日本語さえ自由にはなせたのかどうかあやしいものだ。その努力の積み重ねの上にあの声ががあるのだ。 

CDのお題は「にぬふぁぶし」、歌手名は英語表記で「Lucy」になっている。 
題の意味は「にぬ」は良くわからない。新しいとかそういう意味だろうか? 
「ふぁぶし」は、波節という意味だろうか。 
そうすると「新しい波節」かな。 
まあ少なくともルーシーよりは私の方が、方言に関してはダメダメのなのが良くわかる。

曲数は10曲 

1.ウムカジ 
2.うない島 
3.花ぐるむ 
4.池間みやらび 
5.イラヨイ月夜浜 
6.小浜節 
7.とぅばらーま 
8.島唄 
9.すべての人の心に花を 
10.てぃんさぐぬ花 

どれも優しいルーシーの歌声ですばらしいものだが、やはり自分的に大好きな「イラヨイ月夜浜」と「とぅばらーま」は聞きなれているだけに、ききほれてしまいました。 
そして感動物は「島唄」、ボサノバ風にアレンジしてあるのだが、実に心が穏やかになる一曲で、あらたなルーシーの魅力を発見してしまいました。 
「てぃんさぐぬ花」とあわせて沖縄からアジアというよりは南米などの音楽シーンに合うのではないかとおもわせる曲にしあがっていました。 

写真は宇栄原アシビで同日主演していたルーシーです。 
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このCDが一般のお店に並ぶかどうかはわかりませんが、詳細は以下のとおり。もし手に入るようならぜひ一度お聞きください。 

「にねふぁぶし」  唄 Lucy   制作・発売元 ルセス CD番号 Luces L-1 税込み2000円
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※それにしても聞けば聞くほど6、の小浜節の染み入るような歌声、いいです。

表題の『にぬふぁぶし』のいみが判明しました。"北極星"ということらしいです。
調査不足ですみません。

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