2010年7月アーカイブ

金曜日はいつもの首里ライブ空間てんてんでの古典ライブ鑑賞におでかけです。 
本日は96回とのこと、いよいよ100回まであと4回なんですね。 
すごいです。 
本日のライブ演目は以下のとおり、 

歌・三線  山内秀吉 
箏(14弦)  上條三枝子 

1 仲間節 仲村渠節 赤田風節 
2 湛水流&野村流作田節の比較   
3 本花風節 花風節  
4 湛水流首里節  
5 散山節 仲風節 述懐節 

日 時 2010.7.23(金)19:30 
場 所 首里山川町1-7フローリスト花枝2F 

いつもながらすばらしいライブ演奏でしたが、今回はサプライズで途中常連のSさんが 
タイムス社主宰のグランプリ挑戦の練習として「仲節」を歌いました。 
ご存知の方もおられるかも知れませんが、この曲まともに演奏すると25分はかかるという 
大曲中の大曲です。 
はじめてききましたが、聞きしにまさるものでした。 
これだけ長いのに、手に緩慢なところがありません。 
どの部分もしっかり25分間弾かないといけないようです。 
いやいや大変な曲です。 

今回もちょっと長めコンサートが修了して、11時まで懇親会で美味しい料理と酒、そしてなによりも参加者の会話がじつにおもしろです。 
これだけたのしめて2000円は実にお得です。 
お近くの方はぜひよってみてください。 

山内秀吉HP 
http://www.fs-hanae.com/hideyosi.htm 

ライブ空間「てんてん」HP 
http://www.fs-hanae.com/tenten.htm 
以前から欲しかったヨンタンジャバチ(読谷バチ?)が工房からあがってきました。
本来は見本をみて自分でつくるつもりでしたが、ここはやはり師匠の作品が欲しくてお願いしていました。

今回手に入ったバチこれまでのバチと違い最初から穴は浅くしか掘られていません。
つまりバチに指は差し込まないということになります。

これまでバチについてはもともといろいろ試行錯誤で形をかえたり、材質をかえたりして試してきました。
結局自分の三線の演奏技術の向上とともに、バチにたいする要求が変ってきたのだと思います。
この2年近くは写真の手前の列、右から2番目のものを多用していました。(名称はダルマバチ?違うか)
20100718_11.jpg
材質は黒木で、しっかり握り、人差し指を第一関節まで入れて使っていました。美しい曲線ラインと適度な大きさと重さが気に入っていました。
しかし沖縄にかえり、いろいろと演奏について試行錯誤をしていると、バチの持ち方についてもいろいろアドバイスがあり、次第に指をバチに深く入れないようになり、最後は完全にそとに出すような持ち方にかわりました。
20100718_13.jpg
そうなるとこんどは逆に曲線のカーブや穴が邪魔になりました。
穴はスポンジなどでふさげばなんとかなるのですえが、形はどうしょうもありません。そんななか工房で師匠に紹介されたヨンタンジャバチのシンプルな形に惹かれました。
20100718_12.jpg
上がってきたバチを実際につかってみると
1.形がストレートに近い曲線でシンプルなので、現在の持ち方には都合がよい。
2.材質が黒木なので、弦にたいして適度な滑らかさがある。

などの良い点がありますが、以下はちょっと問題かも

・先が鋭角なため、弦に対して当てる面がちょっとシビア。

あとは好き嫌いで

・音が牛などの角の材質にくらべてシャープになる

などですが、全体には、なかなか具合が良いので、これで新人賞を目指してみたいと思います。

三線について試験対策できになる部分を工房の師匠にみてもらいました。 
通常三線の調整でいうと。 

1.糸 
2.カラクイ 
3.ウマ 
4.歌口 

の順ぐらいでの調整となります。 

1.糸については、友人から古典用には通常ついている2号の糸よりすこし太目の1.5から1号の糸すると音がしっかりするとの助言をもらいました。 
牧志の又吉三線店で1.5と1の糸を買い、店主に確認すると、太いいとは低音をだすためのもので、皮がしっかり厚くないとあまり効果がないとの話もありました。 
まあここは試しにと買いました。 

糸をかえる時期について工房の師匠に確認すると、大体本番2週間前ぐらいがよいとのこと。 
それ以上たつとせっかく新品にした糸にへたれがでてきて、効果がうすれるとのことです。 
やはり新品の糸にすると音が違うので、良い音のときにタイミングをあわせた方がよいとのことです。 

2.カラクイ 
もともと工房に太鼓の皮を張り替えたときにすべて新品にかえてもらい、師匠に調整してもらったのですが、今回再度調整してもらいました。 
もともと良い閉まり具合でしたが、さらによくなました。 
カラクイの止まりが悪いと、それだけで不安になりますし、そのような状態のカラクイは糸の振動に影響を与えている可能性が強いので、普通の方はカラクイは専門の業者に調整してもらったほうが安心です。 

3.ウマ 
もともと水牛の角をつかっていましたが、いまいち高さに不安があったので、今回新たに測定しなおして、付け
直しまた。 
20100718_23.jpg
このあたりはブアテとの兼ね合いかありますので、あまり自由度はないのですが、私は弦と棹の間、すこし狭目がいいので、ぎりぎり低くしました。 
また糸がかる部分は男弦・中弦・女絃のそれぞれの細さにあわせて、溝を彫り直しました。 

今回とくに気になっていたのが4.の歌口です。 
歌口など、購入時のままの方が多いとおもいますが、自分で三線をつくってみて、歌口の重要さと調整の微妙さをかんがえるといままでついていた歌口が信用できません。 
弦をはずすとポロリと落ちるのは論外です。 

結局先生に歌口を再度作り直してもらいました。 
太さをあわせ、棹の側の溝を綺麗に彫りなおし、歌口はウマとおなじように男弦・中弦・女絃の大きさに合わせて溝をつけます。 
20100718_22.jpg
これらの調整をした三線ですが、おもったとおり、音がしっかりした感じになりました。 
これで安心して新人賞に受験できます。
とうとう琉球新報社主催、野村流新人賞の今年の受験票が手元に届きました。 
20100718_21.jpg
今回は141番です。予定では8月12日に演奏することになっています。 
去年の落選からはや一年、いろいろなことがありましたが、あっというまに一年経った感じです。 
4月に沖縄に帰ってきてから早3ヶ月どれだけの準備ができているのかどうか自分になり整理してみました。 

去年立てた目標ですが 

目標1 伊野波節を音高4で唄う。 
目標2 伊野波節を工工四どおりに演奏する。 
目標3 チンダミをチューナーを使わずに耳だけで行う。 
目標4 これまで三線教室でコピーでもらった曲のうち古典の優秀賞対象曲以外をすべて暗譜する。 

結果は 
目標1 伊野波節を音高4で歌うこと自体はできるようになりましたが、いろいろ考えて今回は音高3で挑戦します。 
    やはり新人賞ですから、ここはどれだけ基本的なことができているかを観てもらうことが先決だとかんがえてこの結論になりました。 

目標2 伊野波節を工工四どおりに演奏する。・・・これは実に奥の深い命題でした。とくにバチさばきや吟だて、振などはやってもやってもきわまりません。 
   とりあえずこの1ヶ月で三線演奏だけで暗譜をとおせるようになったので、新人賞というレベルではそれなりにできてきたのではないかと思っています。 

目標3 耳はかなり感度がよくなったような気がしますが、これはまだまだです。 

目標4 これはまったく駄目で、とくに沖縄に帰ってきてからは一人でやっている時間がおおく、プレッシャーがないせいか、あまりおぼえられませんでした。 

 新人賞の準備という意味でいえば、やはり首里のY先生に5月の末からかようになったのが大きな変化かもしれません。 
 とりあえず新人賞対策ということで、通い始めましたが、それまでの技法もふくめて、演奏そのものにたいする認識が大きくかわりました。 
 試験直前にこんなに変更してもよいのかと迷いましたが、今は良い決断だったおもっています。 
 バチさばきや声の出し方など、新人賞を越えたかなり深いところまで、いろいろなことを学んでいます。 

 あと一つは三線工房に通い、自分で実際に三線をいう楽器を作り上げたということです。 
 これによりとくに三線のもつ精妙な機械としてのおもしろさに気づいたことと、実際の実技において実践と理論の両方ですじみちててて考えることができるようになりました。 
 三線についていえることはとにかくバランスと機械しての基本をしっかり守ることが、最終的には良い音につながるということです。
沖縄も夏本場という入道雲でまくりの一日、夕方にユイレールの儀保駅からてんてん会場のフローリスト「花枝」のお店まであるきます。 
なれれば近道で10分程度でつまきす。 
20100716_1.jpg
本日はお客様もおおく、そうぜい8名程度はいたでしょうか。 
7時半になり、2階のライブ会場に全員あがります。 

以下は演目です。 

95回のお題は湛水流を中心に」ということで、同じ昔節で両流派の歌がどのように違って歌われるのかを実際に演奏して、その違いを確認します。 
歌・三線 山内秀吉 
箏    上條三枝子 

1 湛水流&野村流早作田節の比較 
2 湛水流&野村流諸屯節の比較   
3 本赤田花風節 赤田花風節  
4 湛水流暁節  
5 二揚下出仲風節 述懐節 
20100716_2.jpg
演奏もさりながら、山内先生のパワーポイントと大きな液晶テレビをつかった解説は実にわかりやすく、興味がないと退屈になりがちな古典曲の演奏を盛り上げます。 
それぞれの歌・演奏の違いはたしかにありますが、何回きいても湛水流も野村流もそれぞれすばらしい曲だなとおもわせる山内・上條の両演奏者の実演はすばらしいものがあります。 
聞き比べると百閒は実演の一見・一聴にしかずで、これはぜひ会場に足をはこんで演奏をみていただくのが一番です。 
20100716_3.jpg
演奏後の懇親会も今回は人がおおくてさなざまな方が来ていておもしろかったです。 
組み踊りを紙芝居でやっている方やら、実際に台本をかいている先生など、話を聴いているだけでも勉強になります。 
今回の懇親会の料理でヒットはチラガーの胡瓜ウブサーでした。 


次回の第96回ライブ空間「てんてん」金曜公演 

1 湛水流&野村流早作田節の比較 
2 湛水流&野村流諸屯節の比較   
3 本赤田花風節 赤田花風節  
4 湛水流暁節  
5 二揚下出仲風節 述懐節 

日 時 2010.7.23(金)19:30 
場 所 首里山川町1-7フローリスト花枝2F 
電 話 894-7796 887-4187 
e-mail tenten34@fs-hanae.com 

お近くに寄れそうな方はぜひ一度足を運んでみてください。
自作した三線の音を聞いてみたいという要望がありましたので、この際ということで手持ちの3本と音の違いを確認してみました。 

以下の条件 
音高3(BEB) 
ウマ 
パチ 
曲 - 安里屋ユンタ 
はみな同じです。 

1)まずは 自作三線の音 (←クリック) 

SANSIN20100705_1.jpg
三線型 :真壁 
棹材  :花梨 
チーガ(胴):人工張 

人工張らしい輪郭がはっきりした音だとおもいます。 

 
SANSIN20100705_2.jpg
三線型 :真壁 
棹材  :ユシ木 
チーガ(胴):本皮張 

本皮とゆし木の組み合わせなので少々やわらかいですが、一般的な本皮張りの音ではないかとおもっています。 


SANSIN20100705_3.jpg
三線型 :与那城型 
棹材  :黒木(縞黒) 
チーガ(胴):本皮張 

この三線は最近手にいれたもので、新人賞受験用に音のしっかりしたものが欲しくて、中古で探し出しました。 
結局棹以外はチーガもカラクイもすべて新調するかたちになりましたが、それでも値段的にはかなり安くつきました。 
音の輪郭や芯の厚み、響きなど自分的には現在もっとも好きな音です。 


SANSIN20100705_4.jpg
三線型 :真壁 
棹材  :黒木 
チーガ(胴):本皮張 

この三線は一番最初に手にいれたものですが、型が古く昔作りとよばれるすこし小さ目の真壁型になります。 
皮の張も少々柔らかめなので、音の張がすこし弱いですが、参考に弾いてみました。 

まあ三線の音色は人それぞれ、それぞれ好きな音をえらべばいいと思うのですか、これがなかなか難しいです。 
奥の深い世界です。


ここしばらく金曜ライブの報告をさぼっていたので、鑑賞した3回のライブについて報告します。 

演奏は 
歌三線 山内秀吉 
箏   上條三枝子 
はおなじで、お題と演目が以下のようになっています。 

7月2日〔金)93回目公演 
テーマ「「今唄3」 
1 大兼久節 金武節 ごえん節 
2 湛水流諸屯節 早作田節上出 
3 花風4題 本花風節 花風節 
       本赤田花風節 赤田花風節 
4 舞踊曲 むんじゅる 
5 仲風節 述懐節 

6月26日〔金)92回目公演 
テーマ「「今唄2」 
1 大兼久節 金武節 ごえん節 
2 湛水流諸屯節 早作田節上出 
3 花風4題 本花風節 花風節 
       本赤田花風節 赤田花風節 
4 舞踊曲 むんじゅる 
5 仲風節 述懐節 


6月18日〔金)91回目公演 
テーマ「「今唄1」 
1 かぎゃで風節 謝敷節 平敷節 本散山節 出砂節 
2 湛水流作田節 早作田節下出   
3 舞踊曲 天川節 仲順節 
4 揚作田節(湛水流&野村流)湛水流揚作田節下出 
5 干瀬節 子持節 散山節 仲風節 述懐節 

こうして並べると難しい曲もおおいですが、本当に勉強なります。 
いつかは一曲ぐらい湛水流の曲がひけるようになると面白いのですが。 
まあとりあえず野村流の新人賞をクリアがまず先です。 
がんばらなくては。
本日は三線の棹が完成し、組み立て完了しましました。
20100704_1.jpg
型は真壁(まかび)型で材質はカリンです。チーガは人工張りとなります。塗りは現在金がないので、そのままでカラクイも胴(チーガ)も手持ちのものを師匠にお願いして調整してつけてもらいました。
20100704_2.jpg20100704_3.jpg
作り始めて2ヶ月ほどかかり、実際手数のほとんどを師匠の手をわずわせたので、本当の意味で自分の手だといえるは3割程度かもしれませんが、生涯最初の自分手でつくった棹というのは間違いありません。すごい愛着が沸きます。
師匠の弁によると、花梨は比較的やわらかい材料だが、この材はそのなかでも締まっているので、良い筈とのこと。
実際に何曲かひいてみましたが、軽く明るい音色で民謡にぴったりかもしれません。
最近はできるだけ外にでて、弾く機会を増やすために、地元の公民館での三線サークルにはいって民謡や早弾きの練習もはじめたので、そのうち舞台で活躍するかもしれません。
現在面白い材料が手に入ったので、2作目の三線の製作に荒割ちからとりかかっています。
この調子で一ヶ月に一本ぐらいのペースで製作できればと考えています。
本来は演奏技術向上をめざして三線についてより深く知るためにはじめた、三線作りですが、その面白さにちょっとはまっています。
目指せ三線マイスターです。

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